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| What is "FAT LOOP"? Version 1 |
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定番ブレイクビーツをノンストップで叩き出していく米西海岸のブレイケストラ『Live Mix Part 1 & 2』、名うてのセッションマンが新旧ヒップホップ・ヒッツのリメイクに挑むヒドゥン・ビーチ・レコーディングスの人気シリーズ『Unwrapped』、Nas“The World Is Yours”やファーサイド“Runnin'”のカヴァーが話題を集めたマーク・マック(4ヒーロー)率いるヴィジョニアーズの『Dirty Old Hip Hop』。さらにはDJシャドウの“Organ Donor”を取り上げたアムステルダム出身のレフティーズ・ソウル・コネクション、ウータン・クラン関連作品のカヴァー7インチ〈Shaolin Series〉が人気を博したデトロイトのエル・ミシェルズ・アフェア等々、新世紀に突入して以降ヒップホップ・クラシックのグルーヴをバンド・スタイルで再現しようとする試みが世界規模で積極的に行われているが、そんな動きに呼応するプロジェクトが遂にここ日本でも始動することになった。 その名は、FAT LOOP。SUPER BUTTER DOGのベーシストTOMOHIKOを核とするHEAVYLOOPERSseSSion、そしてRINO LATINA UやHAB I SCREAMとのコラボレーションでおなじみの鼓響らによる果敢なチャレンジの最初の成果=『FAT LOOP volume 1』がどれだけスリリングな代物であるかは、きっと別掲のトラックリストを確認するだけでも簡単に推し量ることができるんじゃないだろうか。ノトーリアスB.I.G.“Big Popa”やメソッド・マン“I'll Be There For You / You're All I Need To Get By”のような全米トップテン・ヒットからマエストロ・フレッシュ・ウェス“Fine Tune Da Mic”やA.D.O.R.“Let It All Hang Out”といったいぶし銀のアンダーグラウンド・スマッシュまで、〈ゴールデン・エイジ〉と呼ばれる90年代中盤のヒップホップ・シーンを彩った名作がずらり11曲。DJプレミアの独創的なミニマム・ループが、ピート・ロックの漆黒のサウンドスケープが、ひらめきに富んだライヴ・アレンジによって新たな生命を獲得する瞬間の興奮と感動といったら!原作の奥底に潜むファンクネスをじっくりとあぶり出しながら次々と予期せぬグルーヴを手中にしていく、好奇心と冒険心にあふれたセッションの数々。FAT LOOPの挑戦はまだ始まったばかりだが、そこからは単なるリメイク企画にとどまらないプロジェクトの意義と可能性がはっきりと聞き取れる。 Text by 高橋芳朗(zelig) |
